JustCause3レビュー。この操作感、爽快感こそ僕がアクションゲームに求めていたもの。

JustCause3買いました。プレイ時間は10時間ぐらいかな。とにかくこんなに操作してて楽しいと思えるゲームは久々で、まさにこういうゲームを待ってました! といわんばかりの出来。とにかくアクションゲーム好きの人にはやってほしい。

どんなゲーム?

一言で言えば

どんなゲーム買ったの? とウチの妻さんに聞かれて、僕は「エクスペンダブルスみたいなタフガイが爆発とか乗りものとかアクションとかする感じ」と説明した。パっと見、だいたいそんな感じ。

僕が類似性を感じたゲーム

  • GTA的なオープンワールド
    - ライオットアクト
    - Prototype(日本未発売)
  • グラップリングフック最高伝説
    - ロストプラネット
    - バイオニックコマンドー

ファーストインプレッション

GTA的なオープンワールドで暴れるゲーム。いろんな町があって、そこにNPCが生活してて、っていう感じ。爆破要素高め。後述するグラップリングフックとパラシュートとウイングスーツで生身でも移動の自由度高め。なので、Xbox360であったライオットアクトやPrototypeのほうが毛色が近いと思う。オープンワールドのゲームでは定番の乗りものも多種多様。また、ライオットアクトのように点在するタイムアタック的なチャレンジをクリアすると能力をアップグレードできたりする成長要素もあって良い感じ。

ストーリーも良い、けど、とにかくアクション性が高く、操作してて楽しいんだ、これが。最初は難しいかもしれない。というのも、その高いアクション性から、操作がやや複雑。言い方を変えれば、指が忙しい。プレイ時間に比例して、特にチャレンジをクリアするようにやっていくと段々と操作の感覚がわかってくる。そうなるとしめたもので、操作が上手くなる快感思い通りに華麗に動かせたときの気持ちよさで脳汁がでてくる。

操作の楽しさと自由度がサイコー

グラップリングフックが楽しすぎる

僕さ、ロストプラネットというゲームが好きだったんだよね。好きな漫画「砂ぼうず」に出てくる背中から射出されるウインチのようなワイヤーで自由に動けるのが最高だった。多少制約がありつつも、TPSだからこそできるアクション寄りの操作、マップを立体的に使った立ち回りができたのが最高に楽しかった。

その後に出会ったのはバイオニックコマンドーというゲーム。これは知る人ぞ知るというか、正直売れなかった。ロスプラのウインチよりもさらに機動性をアップしたバイオニックアーム。物を持ち上げたり、空中で切り離し、スパイダーマンのような移動も可能。オンライン対戦が可能だったのは最高だったけど、売れなさすぎて人がいなかったのがほんと残念。シューターというより、アクションゲーム寄りの数少ない操作してて楽しいゲームだったのに。

そして今作、JustCause3。正直1、2はやろうと思ったけど、日本版は規制がひどいのと、たまたま同時期に別ゲーで遊んでたので結局やらず仕舞だった。

さて、グラップリングフック。腕から射出式のフックつきワイヤーであらゆる所にひっかけることができる。そして自動巻き取り式だ。フックを射出、ひっかけて、シュイーンと移動する。そんな感じ。正直走って移動するのはかったるくなるレベルで自由自在。そして、フック移動中の勢いを利用して、パラシュートを開くと揚力を利用して飛び上がれる。これだけでも最高だけど、さらにウイングスーツに切り変えるとムササビのように滑空できる。この一連の移動だけで楽しい。慣れるとフック、パラシュート、ウイングを切り変えつつ、本当にビタっとピンポイントで止まることもできる。自慢したくなるぐらい華麗な移動がキマる。脳汁でる。もうね、やっぱり操作してるだけで楽しい

地面に足なんてつかない。拠点を破壊するミッションが多いんだけど、ぶわーっと空からやってきて、パラシュート状態からRPG(ロケットランチャー)打って、ドーン、ボカーン。地面に降りずにフックで飛び上がって滑空して次の目標まで移動。そしてまた上空からグレネードをポイッ、ドカーン。拠点制圧!とか華麗すぎてヤバイ。楽しい。
フックはそれだけじゃなくて、射出したものを切り離して、ゴムのようにつかって人や物をぶっとばしたりもできる。もうね、このフックだけで十分すぎるほど楽しい。

乗り物好きにもサイコーだぜ

いわゆるこういったGTA的なゲームには乗り物がつきもの。正直、フックとパラシュート、ウイングで飛び周ってるほうが自由だし、高低差関係ないので早かったりする。でもドライブも楽しいんだな、これが。

運転できるのは、車、バイク、ヘリコプター、飛行機それに船。種類だってスポーツカーもあればクラシック、バギーや戦車もある。戦車だってある。海には船、それもボートタイプや漁船もある。もちろん同じ車でも車種が変わるとスピードも操作感も違う。

しかもチャレンジをクリアすればニトロターボやジャンプすることすら可能になる。これがまた楽しい。ハンドブレーキを使ってドリフトも可能だし。ものによっては武器もついてる。正直できることが多すぎていろいろやろうとすると操作が追いつかないほど。 運転が楽しいってのは、フックやパラシュート、ウイングスーツの移動が楽しいし、速いので、あえて運転したくなるのは重要な要素だと思う。

しかも収集要素もある。乗り物を点在する拠点の車庫に収めると救援物資としていつでも呼びだせるようになるし、乗り物を使ったミッションもいろいろある。フック使いが上手いだけじゃダメなんだ。でも運転上手くなるのも楽しい。あ、それと、敵のヘリにフックでくっついて奪ったりなんてPrototype的なことも、操縦してるヘリからいったんフック逆さ吊り状態で外に出て空中から爆破なんてのもできちゃうんだぜ。

不死身っぽいけどやっぱ不死身じゃない男、リコ・ロドリゲス

主人公のリコ・ロドリゲス。こいつがナイスなタフガイ。親友のマリオのピンチには駆けつけるし。男らしくも優しいナイスガイだ。そんな人物像はさることながら、ゲームバランスとして絶妙な死ににくさ加減。敵陣に特攻してもすぐにはやられない。かといってさすがに集中放火には耐えられない。乗り物とぶつかったり爆破に巻き込まれても直撃じゃなきゃギリ死なない。そのあたりがナイスバランスすぎる。

死んでもペナルティなく直前の自動セーブから再開になる。ただしややロードは長めかもしれない。逆に言うとロード時間待たなきゃいけないのがデスペナルティと考えらえる。敵陣特攻することが多いので、いつの間にか敵に囲まれることはザラで、さらに放っておくと敵に攻撃ヘリとか呼ばれちゃう。そうなると空からも銃弾の雨。こうなるといったん離脱しないとキツい。が、離脱に間に合うぐらいのタフさがある。これが絶妙。

死にすぎてロード、リトライ、の連続はさすがに萎える。かと言って不死身すぎるとヌルゲーになってしまう。このリコさんの死ににくさが良い塩梅。死んでもペナルティがないので、死んでもかまわないけど、ロード時間待つのが面倒なのと、拠点落とすのに1度も死なない、失敗しないで成功させる達成感が上手く立ち回るモチベーションに上手くつながってくるんだよね。

個人的に好きなところ

地中海の島 Mediciが南米っぽい

気のせいかもしれない。でもなんか南米っぽい。地名や表記がスペイン語だったりする。マリオは明らかなスペイン語なまり。リコさんもロドリゲスだし。日本語版は日本語音声入ってるけど、僕は英語音声、日本語字幕でやってる。これは英語がわかって南米を旅した僕ならではの話なので超個人的ポイントだけど。メディチがメデジン(コロンビア第二の都市、過去には麻薬王の拠点だったが、今は常春の都とよばれるぐらい気候が良く、個人的には住みたい場所上位に入ってくる、素敵なところ)。に聞こえるのは気のせい。ビバ、メディチ!

ストーリーも良いけど、サイドミッションや拠点開放、チャレンジも楽しい

ストーリーもちゃんとある。アクション映画っぽい大味な感じだけど、さっきも書いたようにリコもマリオもナイスガイだ。ただストーリーをおっかけるだけじゃなくて、合間にチャレンジを達成してリコさんの能力を強化したり、突発で発生するミッションをやってみたり、敵の支配下にある町を開放したり、基地をぶっこわしたり。車盗んだり。牛にフックひっかけて飛ばして遊んだり。そんな自由な感じが良いんだよね。

操作してるだけで楽しいゲーム最高峰

もちろん粗は探せばそれなりにあるんだけど。例えば縦横無尽に動ける割にはジャンプで越えられない段差はフックを使わないといけなかったり。建物の側面にフックを引っかけて上に乗りたいのに角度が下から過ぎて天井部分に付いてぶら下がっちゃったり。あとDL版はゲームダウンロード→ゲームデータダウンロードという流れで、ゲームダウンロードしただけだと一人、小島で動きまわるしかできない。このゲームデータがなかなかインストールまで時間がかかるのに、説明もなにもなかったので最初意味不明で焦った。最初は待ってよう。

ともかく、アクションゲーム好きにはたまらない一作だと声を大にしてオススメした。ビバ、メディチ!

僕はTumblr諸島からぼちぼち行こうと思う2016年、本年もよろしくお願いいたします