Monster Hunter Worldに想いを寄せて

先日、MonsterHunterWorld、いわゆるモンハンと称されるシリーズの最新作が発売されまして。僕は2作目であるDOS以来、十数年ぶりにプレイする運びとなりました。

DOSのおもいで

あのころはそう、ちょうど僕の仕事での中国駐在が決まってほとんど出発のタイミングと同時だった。仲の良い友人が餞別にってプレゼントしてくれてスーツケースにPS2とモンハン入れて旅立ったっけね。仕事でいろいろ生活にも制約がある海外暮らしだったので、今思えば、夢中になれてしかもオンラインでコミュニケーションできるゲームの存在はかなりありがたかったなぁ。

リアルの友人達でやってる人がいなかったので、野良で始めて、偶然とあるカップルさんと仲良くなってよく一緒にプレイしてたっけ。彼氏さんと僕、彼女さんと僕、もしくは両方と、という感じ。そこにその同僚さん(だったか?)と、たまたま一緒になったプレイヤー君と、というふんわりとした固定メンツでよく遊んでた。

カップルさんは雰囲気の良い二人で一緒にやってて楽しかったなぁ。同僚さんはなんかつかみどころのない人だった。もうひとりのプレイヤー君は多分まだ年齢が若かったんだろう、言動も若くワガママも多かったけどみんな「はいはい」って感じで微笑ましくそれにつきあってたような。みんな邪気がなく、あそこには平和なオンラインがあったなぁ。

ゲームの進行度があがって難しくなって。それとともに理不尽になった。単純に敵が速くなったりパターンが増えたりダメージが増えたり、そういう難たび調整は僕は大歓迎。シビアなテクニックが要求される反面、テクニック次第でどうとでもなる、そういうゲーム性は大好き。だけどそういう感じではなく、雑魚敵をたくさん介入させてテクニカルにも回避しにくい、理不尽な方向性の難易度調整だった。

それとともに強い武器に要求される素材集めの出現度合いも低く、面白さを感じなくなる作業のような素材集めマラソン。効率を重視した装備じゃなかったり、非効率的な動きに排他的になるプレイヤー達。固定メンツと時間が合わないときに野良でやってたら、ギスギスオンラインで理不尽難易度で徐々に冷めてきた。

キャラの着せ替え要素を増やすためだけになんでこんな理不尽な作業ゲーしてるんだろう、と思って覚めた。時間が合いにくくなったか、仕事の都合か忘れたけど固定メンツともあまり遊ばなくなってたので、そうしてやらなくなった。彼らは今も平和な日常だろうか?

その後、駐在も終わって日本に戻って。テクニックで回避するものじゃなく理不尽な方向性の難易度調整に腹が立ったのと、海外の珠玉作に触れだして、モンハンを遠ざけるようになった。新作が出たときなどリアルの友人から軽く誘われることもあった。自称ゲーマーの友人達が海外の珠玉作をプレイしないどころか名前すら知らない。ああ、もうゲームに対する立ち位置が僕と違うな、と思ったりもした。そんなこともあっていっそモンハンを忌避してて今に至る

Worldに向けて

今作のプレイを前向きに検討した一番の決めては妻さんが「モンハンやりたい」と珍しく自分からやりたいゲームを言ってたこと。ちょこちょこゲームはやるものの僕ほどガチでもない妻さんではあるので、自分からやりたいゲームを言うことは滅多にない、しかも今回はそれが協力プレイできるもの。僕にとっても固定メンツを一人確保できるし、一緒に楽しめるし、そういうゲームはかなり貴重。

昨今のFPSとかで野良でやるのに疲れてきたのも大きいと思う。野良の世界はいつだってギスギスオンラインで、DOSの頃から変わらないらしい。妻もやる、同僚さんもやる。しかも発売直前になって数多のゲームをジャンル問わず一緒に遊んできたゲーマーの友人もやると表明した。そうなったら、もうね。

ベータ版で体験できたのでやってみた。久々で懐しみありつつ、どうやらいろんな要素が変わったらしく純粋に楽しかった。DOSのころ、アクションゲームとして気に食わなかった部分もほとんどなくなってるし。操作体系も昔とちょっと変わってたり。

とはいえ一番大きな変化はきっと自分なんだろうなぁ。大人になったというか柔軟になったというか。以前のようにギスギスオンラインにならなそうだな。という予感。

World所感

やりやすくなってるなぁ

エリアごとに分断されてなくロードがないのが良いね。箱庭感とオープンワールドのちょうど良いところっぽい感じ。痕跡を辿って案内が出たり、とかって賛否両論あるみたいだけどある種、今のオープンワールド系のデファクトスタンダードで良い。ウィッチャーやHorizon Zero Dawn、アサシンクリードとかいわゆるTPA系はほとんどそういう感じ。良い具合に寄せてきたと思う。マップもファストトラベルも親切。

反面、久々だと要素が多すぎて覚えることも多い。でもそのへんは良くも悪くも大人なのでゆっくり覚えていけばいいか。ちゃんと説明もあるし。

地形の起伏とかその場所にあるものを有効利用したり、落ちてるものがスリンガー(投擲補助武器)用の弾になったり。なんかサバイバルというかハンターらしくて良いと思います。あとは植物とか鉱物の採取とは別に魚や虫、動物の採取とかあってコレクションに増やしていくのも楽しい。ハンターがただモンスター狩るだけじゃなくて調査、探索っぽくなってるのは良いなぁ。

あとはシステム的にPSNのネットワークを使うので、ウチみたいなPS4が2台ならDL版1本、PS PlusのIDが1つあれば2人同時にオンラインプレイできるのは良いね。招待してパーティも組み易いし。
で、オンラインは最初こそエラー頻発オンラインだったものの、今は大丈夫そう。特にサークルという仲間内でできるシステムがあるので固定メンツでやるぶんには全く不自由なくなった。
サークルは基本サークルのメンバー専用だけど、部屋のIDを手打ちするとメンバー意外も入ってこれるのでそれがけっこう嬉しい。

クエストに入るまでのロード時間はやや長め。ただし、拠点で行動しながらプリロードもできるし、クエすと入ってからはロードがないのがかなり良いので特に大きな不満でもない。トイレいったりお茶いれたりしてる。SSDに換装するとだいぶ早いらしい。オンラインで他の人とやるときはタイミング的にどうなるんだろう。

Proとノーマルで違うのは主にはFPS(秒間フレーム:動きの滑らかさ)の多さと安定度っぽい。ウチの場合、2台ならんでるけど明らかにProのほうがヌルヌルしてる(FPS優先モード)。といってもノーマルでも普通に遊ぶには十分。すごいなぁ。

知らなくて徳したこと、損したこと

キャラクリエイト

このゲームに限ったことじゃないんだけど、キャラクリエイトが細かくできるゲームなのに、何が後からでも変更できて何が変更できないのかその場でアナウンスがない点。どうやら髪、眉の色、ひげ、化粧・ペイント、インナーは変更できるみたいだけど、それが変更できるとこまで行かないと明確にわからない。最初にキャラメイクするときにこの要素は変更できる、この要素は変更できないってきっちり明示して欲しい

あ、名前もね。名前がPSN IDとは別につけれるのにこれもまた変更可能かわからなかった。結局名前はやっぱり変更不可 な模様。なんでここまで悩むかというとあとから変更したくてもやりなおしする気力も時間もオジサンにはないからだよ。最初の一発でキメないといけないからだよ。

MONSTER HUNTER: WORLD
公式Webマニュアル キャラクリエイション

操作設定

操作がわりと細かくカスタマイズできるようになったのは嬉しい。特にアイテムとかのショートカット。デフォルトだとスティックを離したらアイテム使用という誤爆がクソ多い仕様だけれども、ここはスティック押し込みに変更できるのは良い。とても良い。むしろゲーム開始直後真っ先に操作変更したぐらい良い。なぜこっちの操作をデフォルトにしなかったのか。

他にも視点操作感度とか、ボタン操作。いろいろカスタムできる。DOSのころから考えてできること自体はあんまり変わってないものの、操作体系が変わってるし、それを決められた範囲でとはいえかなり柔軟にカスタムできるのでありがたい。

こういう操作変更は意外と見落すので最初に隅々まで試すといいと思う。他にもロックオンの設定とかあるので。ほんと全部ひととおり触ってみたほうがいいと思う。

ちなみにこれとはちょっと異なるけど自動調合も最初からいくつかセットしてあるから、必要ないものは外したほうが良さげ。欲しいアイテムを素のままで欲しいのでオンだと勝手に調合してしまったりもあるので。

アイテムプリセット

アイテムのショートカットが使い易くなってうれしい反面、なんかデフォルトに戻るなーと思ったら倉庫のマイセットにショートカットも保存される仕様だった。目立つようにアナウンスされてないから最初困ってた。

要は、ショートカットを編集した後に倉庫のマイセットをキャラに適用すると、アイテム欄と一緒にショートカットまでキャラに適用されてしまう。なので、ショートカットを設定したら先にまずマイセット登録しないといけない。これはちょっとわかりにくかった。

スリンガー有効利用

スリンガーの各種弾がけっこう有用なのはやってみるとわかってくるけど、楔虫を知ったらびっくり、移動が楽になった。楔虫というなんか下向きの花みたいな奴がスリンガー構えて◯ボタンでひっかけられる。ターザン移動的に使えるのでサクサク移動したいときにはだいぶ助かる。しかも今作は上下移動多いしショートカットできるのでうれしい。

あとは虫系小型モンスターを散らさず(採取できるように)倒したり、松明弾で瘴気消したり。思いの他、やれることは多い。片手剣は火力のなさからあんまり人気がないけど納刀せずにスリンガー打てるので使いこなせればいろいろ化けそう(という期待)。

無料コンテンツもあった

事前にはDLできなかったけど発売以後、ひそかに無料コンテンツが追加されてた。今のところ髪型とジェスチャー。お遊び要素とはいえ、無料で配信されるのはうれしい。

あとは予約特典の護石がマイルームに行かないと取得できないのを知らずにしばらく進んでた。最初にとっておけば良かった。

楽しもう

こんなにゲームが楽しみになるのは去年のFor Honorぶり。For Honorは素材は凄くよかったんだけど、マッチングとかキャラバランスとかいろいろアレでもう全然やってない。楽しかったんだけどな。半ば対戦格闘に近かったから固定の仲間や相手に巡り合えたら良かったのかもだけど、まあいろいろ残念だった。

そういうマイナー珠玉ゲーも良いんだけど、メジャータイトル、国産、みんなやる、っていうのはメンツ集めるのに楽だなぁと思った。そのぶん野良だと民度も下がるとは言え、固定メンツでやってるぶんには関係ないし。

まぁそんなことはいろいろあるけど、ぜーんぶ抜きにして十数年ぶりのモンハンを久々に堪能しようと思う。

モンスターハンターワールド 弱点早見表これがないと捗らない、僕のErgoDoxファームウェア(late 2017)