マインドマップ読書感想文 - insight ― いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力

昨年、今まで見えてなかった弱い自分やパフォーマンスが出せない自分を発見しました。まだまだ自分の知らない自分の姿があるなぁ、と思うとともに自己認識について真面目に向き合おうと思いました。その一環として『insight(インサイト)─いまの自分をただしく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』を読んでみました。

概要

自己認識はこれまで知られている間違った方法や、さまざまな思い込みによって、実はできていないことが多い。ただしく自分を知ることで成長やパフォーマンスを上げ、人間関係を良好にしていくためにはどうすればいいか、というお話。
大まかにまとめると

  • 自己認識は、内的自己認識(自分から見た自分)、外的自己認識(他者から見えている自分)の2種類がある
  • 自己認識を正確にすることで価値観、力を発揮できる環境、周囲への影響などが明らかとなる
  • 自己認識はただしく把握できない要因としていくつかの盲点と思い込みが挙げられる
  • 内的自己認識は知ることであり、自分のことを考える内省とは違うものである
  • 外的自己認識は多くの場合、自分が思っているものとは違うので信頼できるフィードバックが必要だ

という感じです。

これ以外に個人の自己認識ではなくチームリーダーとしてチームの自己認識をする方法、と自己認識を実践するためのワークブックも含まれています。これは今回のリーディングの範囲には含めていません。

本を読んだ動機と期待していたこと

今までそれなりに自分と向き合ってきたとつもりだったんですが、それでもなぜまだまだ分からない自分が居るのか。まだ見ぬ自分を知るにはどうしたらいいか。年齢や環境が変わると今までと違う自分が出現するか。そのあたりが疑問でした。それを知るとともに、では自分の本質を知ってパフォーマンスを上げていくにはどうしたらいいか、が分かればいいなあと思っていました。

読んだ結果

自己認識は継続的に行うこと、とありました。なのでやはり自分の姿というのは年齢や環境によっていろいろと変化するのでしょう。また自己認識がただしく行なえてなかった原因となる盲点や障壁もわかりました。
そして、内的自己認識だけでは不十分で外的自己認識も必要。しかも外的自己認識は必ず信頼できる他者からのフィードバックを必要とする、というのは今まで自分だけでどうにかしようとしていた自分にはそれこそが盲点でした。

正直読みやすい本ではなかったので、しっくり来た感はそこまでないものの、得るものもなかなかありました。

マインドマップ

自分なりの要点と解釈のまとめ

自己認識の柱

自分自身の観察と客観的な他者視点の両方から正しい自己認識ができる。それにはいくつかの柱があり、行動指針となる価値観、何を達成したいかではなく何を求めているか、幸せで力を尽くせる環境、無意識的に反応するパターン、思考、感情、それによって引き起こされる行動、他者への影響、など。

障壁

3つの盲点

  1. パフォーマンスの結果の評価ではなく、スキルによる思い込みでの誤認識
  2. 気分が影響して感情をもとにした誤った判断をしてしまうこと
  3. 言語を介さないコミュニケーションは誤解しやすいこと

これに加え過度な自尊も思い込みの一種。自分が最高で特別だと思い込むことは自分が最高で特別になるより遥かに楽なので気をつけよ。ただし、気力を養うときや粘り強い挑戦が必要なときなど、時として力になることもある。

内的自己認識

内的自己認識は自分を知ることである。自分を知ることと自分の事を考えること、つまり内省とは違うので注意しよう。特に内省には反芻に陥りやすく、破滅的なネガティブスパイラルを呼び込みやすい。そうならないためには、マインドセットを整える。なぜにフォーカス(原因の究明)しすぎず、何(感情の命名)にフォーカスすること。何を学ぶか、解決策はなんなのかにフォーカスすること。

外的自己認識

他人は真実を伝えてくれない。人は誰しも望ましくないメッセージよりは沈黙を選び、厳然たる真実より優しい嘘を選ぶ。そのため、正確に人から見た自分を知る機会を得ることは難しく自分が想像している客観的な自分と合致しない。そのため、信頼できる相手を選び、意図を伝え、具体的行動に対してのフィードバックを求める必要がある。

読後の感想

最後の章はワークブック仕立てになっていて、7日間のステップにわけて自己認識を深められるようになっています。さらに巻末資料も付録としてより細かいワークブックが付属しています。これらがまだできてないので時間を作ってやっていきたいと思います。

しかしながら、個人的には大変読みにくい本でした。ところどころストーリー仕立てになっていて誰だれがああしたとか、私があのとき……みたいな話が飛び出してきます。これがかなりノイズが多く、不必要な味付けばかりで本質が見えないことが多々ありました。はばからずに言えば著者のことを学者ではなく売れないエッセイストだと言われたほうがまだ説得力あると思うほどです。
しかも、OKRやカイゼンジャーニーなどの評判の良いストーリー調のようにストーリーを中心としてわかりやすくしているわけでもありません。文量がある本ですが、このノイズをなくし本質的な実用書に直したら半分以下になるのでは、と思うほどです。

批判をしましたが、本質的な部分は勉強になることも多く読んで損だったとは思いませんし、十分に明日から活かしていきたいと思いました。ただ、万人に勧められるかというと上記のとおり、読むのがツラかったので覚悟できる人、もしくはそういうの楽しめる人にだけオススメしたいと思います。

1つだけ何が言いたかったのかとまとめるなら 「自分だけで自分のことを知ろうとしても、わかったつもりで全くアテになんてならん。ちゃんと人に評価してもらってちゃんと聞かなきゃいかん」 ということですかね。折りしも職場で360度評価があり、また自分でも信頼できる友人達に自分をどう見ているのか尋ねてみたいと思います。