結婚契約書を作ってみたよ

ここでちゃんと報告してなかったけど、僕、結婚したんです。入籍してから今日でちょうど1ヶ月。事後になってしまったんだけど、結婚契約書ってのを作ってみたら、なかなか良かった話。

結婚契約書について

夫婦間の約束事を決めて、契約書の形にしたもの。ちなみに通常、法的効力はほとんどないらしい(公正証書にすれば別)。内容としては財産や生活費のこと、家事や育児、将来的なことを盛り込むのが一般的とのことで、他にも趣味や細かいルールもアリ。

僕らも作ってみようじゃないか

僕のきっかけ

この本がたまたま結婚するっていう時にセールになってるのを見つけて読んでみたので。実例主体で書かれてるので読みやすく分かりやすい。そして想像しやすいのは良い。ただ世の中の男性は家事をしないのか、細かいルールが「ちょっと男性にキビしくない?」と思うちょっといただけない箇所も散見される。そのへんは著者が女性だし、世間では結婚生活に対して女性が不満を感じることが多いようなのでそういう書き方なのかもしれないと思えばまぁしょうがない。

僕らの作り方

奥さんに「こういうのがあって作ってみようと思うけど、どう思う?」と聞いたらOKが出たから作ってみることにした。まず僕が本を読んだので全体像の把握は僕。奥さんには暇なときに本の中の実例をいくつか見ておいて感じを掴むようにお願いした。

休日、家でゆっくりしてる時に会議。本には具体的な文例と内容がいろいろ載ってるのでそれに基づいて話し合い。メモを取りながらじっくり話し合った。予想してたより時間かかった。

お互い納得行く形で話しができたので、あとは僕が暇なときに契約書的な文章にして、形にした。これも本に文例があるのでそう大変ではなかった。あとはプリントアウトしたものを奥さんに確認してもらってから、二人とも同意して署名捺印をして完了。

作ってみた感想

実は契約書という形にすることより作るために話し合うことが一番重要な作業だと思う。文章にするかどうかより、価値観の違いを擦り合わせるのが結婚契約書のキモなんだと思う。実際やってみたところ、普段なあなあにしてしまってること、言わなくてもわかるだろうと思ってたこと、なんだか気後れしてしまって話せてなかったことっていうのが思ったよりも出てきた。価値観の不一致とかあるけど、そもそも価値観って夫婦ですら本腰入れないと擦り合わせる機会すらないんじゃないかと思う。

注意した点と言えば「これは当然だから書かなくていいか」と思ったことも書くようにしたこと。当然だから、ってこともちゃんと明文化するのが重要だと思ったので。そんなこんなで僕らのものは34箇条になった。おそらく初回にしては多いほうだと思う。

作ってみた後は大分気持ちがスッキリした。相手がどう考えてたかも把握できたし、お互い納得行く落しどころを設定したわけだし。自分がこう考えてる、ってのも判ってもらえたのも嬉しい。

今後のこと

契約書は必要に応じてアップデートできる余地を残してるし、何もなくても毎年見なおすように設定した。ルールの運用っていうのは初回から全部が上手く行くことはそうそうないので。とにかく、あとはルールにのっとって生活していくだけ。その都度悩む必要はない。臨機応変ってのは素敵なことだけど全てのことをその言葉に頼っちゃだめだ。ルール化できるところはしたほうがスムーズなことのほうが多い。

とりあえずみんなも作ってみたらいいと思う

結婚を考えてる人、すでに結婚してる人、どちらにもオススメ。そもそももともと他人同士な二人が家族になろうってことが簡単じゃないと思う。親兄弟という生まれながらに家族な人とも価値観は一緒じゃないのだから。結婚契約書を作るって作業をきっかけとして真剣にいろんなことの妥協点を定めると後が楽な気がする。

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