褒めLTに参加して個人開発のエモい発表をしてきた顛末
先日、「開発中の個人プロダクトを褒めてもらう優しい世界のLT大会」(通称褒めLT)というイベントに参加してオンライン登壇してきました。
そのレポートと反省点と上手くいった点など。
概要
- 褒めLTに参加した
- オンライン登壇が初めてだったのとツールの習熟とかでまごまごしてしまった
- 内容はわりとエモめに振った話をしたけど、評判は上々でした
褒めLT is何?
正式名称を「開発中の個人プロダクトを褒めてもらう優しい世界のLT大会」といい、今やっている個人開発を発表して、みんなに応援してもらおうという主旨のもと、みんなで褒めあおう、というハートフルなLT大会です。
個人開発も未リリースや構想段階でもかまわなく、LT後の時間に司会の方からの褒めタイムがあるのが特徴的です。
つまり登壇するハードルはかなり低めで参加しやすく、ポジティブなマインドで回ってる会のようです。
また今回はオンライン開催なので、Zoomで発表し、それをYoutubeLiveで配信する、という形をとっていました。視聴者からのコメントはYouTubeとTwitterで拾っていくというスタイルです。
僕の発表内容
LTの題材は先日リリースしたリアルライフ実績解除 Achievementalistです。
LTなので技術背景とかは全部抜きにして、僕がどのような思いでこれを開発してリリースしたか、という話に寄せて話しました。
特に僕自身は若いころに人生の100のリスト(≒Bucket List)に強い影響を受け、実際にいくつかの一見馬鹿げてるように見える目標も達成してきました。
そのリストを作るのを応援したい、そして実行していくことを応援したい、という想いを全面に推しだした発表でした。
当日の失敗
今回が初めてのオンライン登壇となりましたが、ちょっとした不手際がありました。「Zoomに慣れてなかった」のが理由です。
職場でのコミュニケーションではGoogleのMeetを使っています。なのでMeetの操作は慣れているものの、Zoomは全然普段つかっていません。
できること(喋る、ミュート、カメラを写す、画面共有をする)などはほとんど同じですが、操作やUIが違うので結構とまどいました。
加えて、Keynoteをフルスクリーンにしてデスクトップを共有するやりかたで画面共有していました。なので反応とかが見えず、終始ちゃんと映ってるか、声もきちんとのってるのか心配でした。
ブラウザではTweetdeckを開いていました。後にわかったのが、DMが来たときの通知音が警告音みたいでこれが発表中になっていて、Tweetdeckとはわからずなにかは発表まわりのツールが上手くいってないのか不安になりました。
これらがいろいろ重なり発表中にまごまごしてしまいました。大変良くない。
また、直前に念のためMacを再起動したら外部マイクが認識されない状態になってPRAMリセットしたりいろいろテンパったのもありました。
と、これらは本番に対する準備不足というかいつもと違うことが重なった結果でした。ちゃんと事前にZoomをなれたり、画面共有の方法をいろいろ試したりしなかったのが良くなかったですね。
オンライン登壇は初めてでしたが、オフラインと同じようなつもりでいたため結果的に準備不足になってしまいました。
今いちどおさらいすると
- 配信ツールは事前にいろいろ触ってみるべきだった
- 配信ツールを触るのも含めた技術的なリハをするべきだった
- 本番になっていつもと違うことをやらない
が教訓ですね。
僕がいつもLTとかに備えてやってること
さて、とはいえ、発表内容自体はまごまごした部分以外はわりと良かったと思っています。
内輪でも外部でもなんどか発表経験ありますが、わりと発表の評判は上々です。
これに関してはいろいろ意識していることがあるんですが、主な点は
- 伝えるメッセージを限りなく絞る
- 1枚のスライドの情報量は限りなく少なく、読ませるようなものは作るな
- スクリプトはがっちり作らない変わりにちゃんと時間測りながらリハーサルする
という感じです。
LTの性質上、5分ぐらいでガーっと話すものになります。
そもそも込められる情報量が限られています。そこへさらに情報を詰めこみすぎると、聞いてくれている人はついてこれません。
少なくとも僕はそうです。どんなに良いLTを聞いて良かった! と思ってもあとに残るメッセージは良くて3行程度。下手をすれば一言程度です。
なので情報を詰め込みすぎないこと。
次に読ませるようなスライドを作らないこと。
そもそも読むのツラいですし、聞いている人が1枚読み終わるまえに次に進んでしまうと不完全燃焼です。
伝えたいことは喋りでその要点をスライドの文字で表示すれば十分だと思っています。スライドはあくまでも補助であり、スクリプトではない。そう思っています。
そして、ちゃんとリハーサルすること。
これが一番大事。緩めなLTだと時間にシビアではないですが、バツっと制限時間で終わるものも多いです。
たいていの場合、いざやってみると5分以上かかることがほとんどです。
そこからは必要ない部分を削って削ってエッセンスに削ぎ落して洗練させていきます。
そうすることで完成度を上げつつ、どこで何を話すか、なにを強調するか、試して構成していきます。
他にもいろいろありますが、いつか別の機会で公表できたらと思います。
褒めLT感想
まず褒める、というのが僕の感性にとてもヒットしていて、褒めあおうよ、みたいなのがとても好きです。
そしてまず褒めることが確約されていること。普通技術系の話だとどこにでも強い人がいるもので、マサカリを警戒してしまうんですが褒める前提なのでまずマサカリがとんでこないことが担保されている。これは精神的にとても安心ですね。
そして内容が個人開発にフォーカスされていたこと。個人開発っていうのはなんらかの強い想いがないと作られないものだと思っています。
僕に限らず、どの発表者からもそういう話がされていたのでとてもエモーショナルな会でした。
参加しやすく幸せな気分になる、そんな感じの良いLTでした。個人開発だけじゃなく、趣味とか好きなことを話すLT大会でも褒めLT大会みたいにしても良いですよね。