梅雨は明けたけど傘について話そう
傘は技術の進化の指標になるかもしれない、って誰かが言ってた。これだけ技術が進歩しても根本的な仕組みと構造は昔から変わってないからだとか。当分先の未来もまだ雨が降ったら傘を差す必要はありそうだ。だから傘について真剣に考えてみた。
どのような傘を持つべきか
どのような傘がが良いのか、という点も重要。でも今回は傘を使っていて嫌な場面、イラっと来る瞬間を考えた。逆説的に、その瞬間を無くすことで使い勝手の良い傘というのが見えてきそう。
イラっとくることとその解決方法
要因 | 解決方法 | |
---|---|---|
濡れる | 小さくて | 径の大きいものを使う |
使用後に持ってて | しっかり収納する | |
持ち運びに疲れる | 重い | 軽い材質のものを使う |
手で持つ | 折り畳みタイプをしまう | |
差す畳むが面倒 | 差すとき上手く開かない | 楽に確実に開くものを選ぶ |
畳む時のヒダを捌く必要性 | ラフに畳んでも大丈夫なものを選ぶ | |
壊れる | 風力に耐えられない | 強度の高いもの、できれば骨が多いものを使う |
内部機構 | 作りがしっかりしたものを選ぶ | |
無くなる | 置き忘れる | 忘れるようなところに置かない |
盗まれる | どこにも置かない |
傘選び
長傘か折り畳み傘か
まず傘を「長傘」「折り畳み傘」の二種類に大別して考える。折り畳み傘が決定的に勝ってる部分は「収納できる」という一点。しまうことで、手に持つ、忘れる、盗まれる、という問題に確実に対処できそうだ。忘れるのは自分の不注意だけど、盗まれるのは不可抗力だ。
余談だけど、世界的も安全なこの日本で傘と自転車の窃盗だけは平然と行なわれるのが本当に残念。特に傘。以前、お気に入りの傘を盗まれたのが実は真剣に傘選びを考えた切っ掛け。なので個人的には常に自分で管理できる折り畳み傘の選択は絶対。
折り畳み傘の不利を解消する
まず小ささ、これは大きなサイズも出ているので、大きめのものを選ぶ。そうなると必然的に重量が上がる。これは軽い材質のものを選ぶことで対処。軽い材質のものは比較的強度が落ちる。これは軽くて上部なものを選ぶことで解決する方向。もちろん金額は上がる。開くとき、しまうときの不便さはそこそこ大きめなものなら解消できるものが多い。
僕の選択
で、実際折り畳みのライトトレックを使ってるわけだけど、かなり良い。頑丈だし、折り畳みにも関わらずワンタッチで開くのも良い。畳むときもわりとラフにクルっと巻いたら大丈夫。軽さと小ささがウリの折り畳みに比べると少し重量はあって、大きめの部類にはなってしまう。でも僕のニーズの範囲に入ればOKなので気にならない。
究極的には、機能的に長傘に近いものが収納できる小ささになればOK、というところ。重さと強度はトレードオフになりがちで折り畳み傘同士で比べて重い部類かもしれない。とは言え、僕には長傘に比べて軽くて持ち運びやすければそれで十分。
僕なりの使い方
傘はこれ一本に決めた。もう絶対一時的にどこかに置いたりしない。置き忘れるし、置き忘れを注意しても盗まれるのは防げないのでそもそも置かない。そうすると常に持ち運ぶことになる。僕は二種類の方法で持ち運んでる。
1つは付属してるスリーブケースを使った方法。僕が気楽に出掛けるときに主に使ってるのはヒップバッグ。腰につけても背負っても良いのが大好きなんだけど、中でもお気に入りはBOBLBEEのSAM。ウエストストラップの部分に純正スリーブケースのベルトループを通して使用。スリーブは防水ではないけど体の外に付けるため、問題ない。加えて、差す、しまうの動作も手軽。
その他の鞄で出掛ける場合、このスリーブケースに入れて持ち運んでる。こいつの利点はただのカバーじゃなくて吸水力も十分。そしてなによりカバーの外側にバンドがついててビジネスバッグとかに外付けできる点。例えば電車に乗るとき、すぐにまた傘を使う必要がある場合、外付けにしたカバーに入れればいい。完全にしまいたいときはしまっちゃえばいい。
もう悩まない
こうした傘のスリーブケースを使う折り畳みの傘の運用は、置き場所に悩まないことがもっとも大きな恩恵だと思う。店に入るとき、外に置くのか持っておくのか、飲食店に入って座るとき、椅子にかけるか机にかけるか。スリーブケースありの運用だと使用時以外は全てしまっちゃえばいい。悩まない。オンかオフの二択。めっちゃ楽。
そして今現在考えうる最高の使い勝手を実現すると、他に傘が売ってようが買う気も悩む気もない。それにいつも鞄を変えたときに入れ替えを忘れなければ常に持ち運んで、急な雨にビニール傘を買うかどうか悩むこともない。もう傘に悩まない。